日本語作文コンクールには毎年、多くの力作、秀作、労作が寄せられますが、これは日ごろから日本語を学ぶ中国人学生を熱心に指導されている日本語教師のご尽力の賜物だと思われます。
中国における日本語学習者は現在100万人を超え、「世界一」という調査結果があります。その100万人を指導する日本語教師の数は、約1万7000人(うち日本人教師が2000人超)にも上るそうです。
今回は、前回のテーマ「わたしの先生はすごい」に続くものとして「私を変えた、日本語教師の教え」をテーマの1つにしました。
学生の皆さんが、日ごろ指導を受けている日本語の先生から学んだこと、とくに自分の生活や学習態度、考え方などを大きく変えた先生の教えを、具体的にまとめてください。それをもって学生側から日本語教師に感謝の気持ちを示すとともに、先生方にはその作文を今後の指導の参考にしていただければと考えています。
これまでに寄せられた作文には、単身中国へわたり異郷で奮闘している日本人の先生や、自らの学習経験や留学体験を生かして丁寧に指導している中国人の先生など、多くの優れた日本語教師の姿が描かれていました。
ぜひ皆さんも、それまでの自分を変えるに至った日本語の先生のユニークな教え、立派な教え、学ぶべき教えなどを作文にまとめてください。教室で学んだことだけでなく、その先生の姿勢や生き方から学んだ点もあるでしょう。
そしてその教えによって、自分がどう変わったのか、どう成長したのかを振り返ってみてください。作文に表すことで、あなたの先生の真の教えと、先生への感謝の念が一層ハッキリすることでしょう。