昨年12月、北京の日本大使館で開かれた第11回「中国人の日本語作文コンクール」(表彰式共催:日本僑報社、日本大使館)の表彰式に参加した小林治平さんが、日本中国友好協会の機関紙『日中友好新聞』最新1月25日号に、表彰式の印象記を寄せた。
タイトルは、「『中国人の日本語作文コンクール』 北京での授賞式に参加して」。寄稿は表彰式の写真とともに、同紙3面のほぼ全面を割いて掲載された。
小林さんは「過去最高の4749通の作品応募」があった昨年の同コンクールについて、「日中政府間の関係が理想的とは言えない環境下ですが、それだけに地についた、自らの周りを冷静にとらえた作品が過去にも増して多く、優秀な作品ぞろいとなった」と高く評価した。
さらに式典終了後の祝賀会を兼ねた熱気あふれる交流会の模様や、今回の受賞作品集『なんでそうなるの?』に初めて掲載された日本語教師(中国人教師を含む)15人による指導体験文「特別収録 私の日本語作文指導法」について詳しく紹介。
その上で、「この日、初めて手にした、日本から運ばれた受賞作文集を抱えて帰路につく学生とその先生を見て、今後の政府間の関係の『揺れ』や一部の軍事面のみの報道に動揺させられることなく、相互理解を基本とした長期の友好運動を見すえて、引き続き学業に励んでくれることを願いました」と学生らへの期待を示したほか、『日中友好新聞』の読者に向けて、「読む者の心に迫るものがある」という作文集の一読を強く薦めた。