『日中中日翻訳必携 実戦編Ⅱ』 はじめにhttp://duan.jp/item/211.html
日中翻訳学院の一部門として、中文和訳の「武吉塾」を2008年10月に開講した。半年1期で、当初は毎週1回、池袋の日本僑報社会議室で授業を行っていたが、第4期から通信制(電子メールのやりとり方式)に切り替えたところ、地理的な制約がなくなったので、北海道から沖縄まで全国各地、さらには中国在住の方まで受講者が一気に増えた。第15期までの受講者は計147人、延べ410人になっている。
毎回、私が課題文を送り、受講者が訳文を添付ファイルで返し、私が添削した後、参考訳文と講評を添付ファイルで一斉送信するとともに、添削後の訳文を各人へ郵送する、というパターンをくり返し、最終回はスクーリングを開き、東京の会場に地方からも大勢出席していただいている。スクーリングは講師と受講者の対面の場だけでなく、受講者同士の交流と懇親の場にもなっており、独特の和やかな雰囲気を醸し出している。
そんな中で、これまでの課題文・参考訳文・講評の一部をまとめて、拙著『日中中日翻訳必携』の続編にしては、との声があがったので、2014年2月に『日中中日翻訳必携実戦編』として刊行した。本書はその2冊目である。