日本僑報社・日中交流研究所主催の第11回「中国人の日本語作文コンクール」で最優秀賞(日本大使賞)を受賞した山東政法学院4年、張晨雨(ちょう・しんう)さんが、副賞の「日本一週間招待」を受けて来日しています(2月28日まで)。
21日(日)午後、初めて日本の土を踏み、その足でちょうどこの日、西池袋公園で開催されていた“青空”中国語学習サークル「星期日漢語角」(創設者・段躍中。詳細 http://hyj.duan.jp/ )に参加。日本で中国語を学ぶ学生や社会人らと交流しました。
張さんが驚いたのは、司会を務めた日本人男性、伊藤さんの中国語が「正しくきれいな発音だったこと」。初来日した中国人学生の目に映った日本人が、予想以上に「中国語のレベルが高い」ということでした。
もちろん日本人の中に中国語が達者な人は多くいますが、長年定期的にサークルを開き、自主的に中国語を学んでいる「漢語角」の皆さんの地道な努力と熱意には頭が下がる思いです。ここで改めて敬意と感謝の意を表したいと思います。
この日、張さんは「漢語角」への参加に続いて、近くの日本料理店で開いた漢語角メンバーを交えた歓迎交流会に出席。そこでも会話はほとんど中国語で行われ、張さんは日本の皆さんの中国語レベルと学習意欲の高さを、身をもって体験したことと思います。
来日2日目(22日)は、元首相ら著名な政治家や学者、日中関係者らを表敬訪問しました。どこへ行っても彼女は笑顔で迎えられ、親しく懇談していただいて「日本人の優しさ、温かさ、親切心」に感銘を受けていました。
そうした日本人の対応は、日本語作文コンクールの受賞者のみならず、中国で日本語を学ぶ学生、指導する教師、大学などあらゆる関係者への“期待と応援の心”から、自然に表れるものなのでしょう。
張さんは日本での貴重な体験を随時、中国SNSの「微信」で発信していますが、帰国後にも「多くの人に伝えたい」と話しています。
この後25日は、中国留学経験を持つ国会議員らが出席して衆議院第二議員会館で開く「国会懇談会」、27日は、日中両国の青年が集う「第1回日中教育文化交流シンポジウム」にそれぞれ参加する予定。日本の多くの皆さんと交流できたらと考えています。
ほぼ分刻みで動いていますが、有意義なスケジュールを無事こなし、来週は改めて張さんの「日本一週間」の模様を報告させていただく予定です。どうぞご期待ください!
――本日配信の日本僑報電子週刊「編者より」。段躍中撮影