
先日2月20日、翻訳家の武吉次朗先生が講師を務める中文和訳の通信講座「武吉塾」の第15期公開セミナーを、東京都内で開催しました(主催:日本僑報社・日中翻訳学院、下記参照)。出席者はいつも通り、首都圏をはじめ関西など遠方からも駆けつけてくれ、大変充実した内容のセミナーとなりました。
とりわけ「日本人と中国人、ここが違う」と題した武吉先生の講演は大変好評で、それを受けて「このテーマについて特別チームを発足し、単行本にまとめて刊行する」という新たな目標も決めることができました。ご意見、ご提案をくださった皆さん、ありがとうございました。
また、セミナーの開催とともに第4回「翻訳新人賞」の授賞式を行ったほか、一部受賞者から書籍翻訳についての貴重な体験談を発表してもらいました。それぞれがプロの翻訳家を目指して、着実に力をつけている姿を目にすることができ、大変うれしく思いました。
席上、私からは2つほど夢を語らせていただきました。一つ目は、翻訳学院の受講生全員が(1人1冊以上は)単行本を出すこと。
二つ目は、武吉先生が米寿(88歳)のお祝いを迎える4年後の2020年、武吉塾の塾生が88人集まり、誕生日のお祝いをする、ということです。
これを受けて、武吉先生も夢を語ってくださいました。
先生は「88歳になった時、2020年東京五輪をこの目で見たい。その時までは皆さんの指導をしたいし、(数えてみると)武吉塾の第20期までは頑張りたい」と冗談を交えて夢を披露され、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。
先生が引き続きご指導くださるとの決意表明を、心から喜んだことでした。
この日、初めての参加者からは「武吉塾をぜひ受講したい」という声も聞かれるなど、セミナーはお陰様でとても楽しく、有意義な会となりました。
その後、武吉先生からも「想像した以上に楽しい会でした」とのお礼のメールを頂戴しました。
日中翻訳トップレベルの大先輩が、そのノウハウを惜しげもなく後輩たちに伝えてくださる。それは翻訳に携わる者にとって、かけがえのない財産であり、宝物です。日中文化交流の促進にも非常に役立つものであり、ここで改めて深く感謝いたします。
武吉先生には今後もますますお元気で、日中翻訳学院の発展と受講生たちの成長を見守っていただきたいと願っております。