【日本僑報社発】日本僑報社の話題の新刊と同社の段躍中編集長がこのところ、連続してメディアに大きく取り上げられた。
◆7月20日付の「朝日新聞」夕刊(文化面)には、最新刊『日中文化DNA解読―心理文化の深層構造の視点から』と著者の尚会鵬氏が大きく紹介された。
竹端直樹記者が北京で著者にインタビューした。「東アジアの窓」欄の「違いに着目 日本と中国を理解」と題した掲載記事によると、本書について「日本人と中国人の共通点よりも、相違点に焦点を当てた中国人研究者の著書」と紹介。
日本と中国の居住様式の違い、親戚関係や相続方法の違いなど「家」をはじめとして日中の社会にどんな違いがあるかに着目した本書の特徴にふれたうえで、「戦後の日中関係では、よく『一衣帯水(一筋の帯のような幅の狭い川や海を隔て隣り合っている)』が語られてきた。しかし尚教授は、現実の日中関係の変遷から、イメージで相手を理解することの危うさを指摘する。『むしろ日中は互いの違いを認識し、なぜ違うのかを理解し合うべきです。相手が変わり、自分と同じになることを求めないことも重要です』」と本書に込められた著者のメッセージを改めて伝えた。
※記事全文 http://duan.exblog.jp/23311336/
◆7月23日付の「朝日新聞」夕刊には、「都政、外国人はどう見る? 五輪で何を得るかが大切・国際的視点が必要 2016都知事選」と題した記事に、段躍中編集長のコメントが掲載された。
記事は「多くの外国人が暮らし、訪日観光客も増え続けている東京都。海外出身の人たちに都知事選はどう映り、何を求めるのか」として東京に住むイギリス人やパキスタン人らに取材した。段躍中編集長は東京都に対し、もっと国際化してほしいなどと話した。コメント部分は以下の通り。
「日中関係の本を出版する日本僑報社編集長の段躍中さん(58)は『都政に外国人の声を反映させてほしい』と話す。
1991年に来日し、日本人と中国人の交流サロンを続ける。中国人が住宅を借りられなかったり、中国語の案内表示が間違っていたりするケースを見聞きする。
知事選で候補者の演説も聞いたが、国際的な視点が少ないと感じた。『五輪成功のためにも東京が外国人を受け入れ、国際都市になる必要がある。地下鉄の清潔さや食べ物の安全性などは世界で一番の都市だから、もっとよくなってほしい』」
※記事リンク先 http://urx2.nu/xkFb
◆さらに段躍中編集長は7月23日、インターネットテレビ局「Abema TV」の「みのもんたのよるバズ!」(毎週土曜 夜8時〜9時50分生放送)に出演。
モデルで女優の水原希子さんが先ごろ、中国・天安門に向けて中指を立てた写真作品にインスタグラムで「いいね!」をつけたことについて、多くの中国人が騒ぎたて炎上騒ぎになった問題について、中国人としての立場でコメントした。
水原さんはその後、7月15日に中国のSNS「微博」(ウェイボー)に5分弱の謝罪動画を投稿。自身は父親がアメリカ人、母親が日本生まれの韓国人のハーフであり、オードリー・キコ・ダニエルという本名を明かした上で、中国人の心を傷つけたとされる行為について謝罪の意を表明していた。
段編集長は今回の問題について「1に、中国では経済発展するにつれて社会が多元化し、ネットユーザーは約7億人に達している。水原さんの微博のフォロワーは188万人いて、その言論空間は昔の比ではない。2に、中日関係は依然緊張が続いている。日本の芸能人、有名人の言行が関心を集めるだけに(言行には)より慎重になってほしい。3に、中国の若者たちの多くは日本の文化やサブカルチャーに興味を持っている。だから日本も中国もともに民間交流の促進に努力することが大事」などとわかりやすく分析した上で、日中交流の重要性について強く訴えた。
※「みのもんたのよるバズ!」サイト http://news-yorubuzz.abema.tv/