○今号のメルマガ「日中中日翻訳フォーラム」でもご紹介しましたが、この度、日本僑報社など主催の第5回「日中出版界友好交流会」を、中国出版界訪日代表団(一行33人)を迎えて東京都内で開催しました(下記参照)。
席上、講演者やパネリストたちが口々に言及したのが(日中出版協力において)「翻訳者の役割は大きく、その重要性は高い」ということ。
とくに基調講演をされた元中国大使の宮本雄二氏(日中関係学会会長)は、「翻訳は大変難しい。直訳は60~70%しか伝えることができない」とした上で、「相手の国の人に理解してもらえるように、相手の国を理解した研究者に翻訳してもらわないといけない」、さらに「相手を理解させるために手を加えないと、本当の意味は伝わらない」などと改めて翻訳の難しさや重要性について強調されました。
翻訳者の不断の努力も大事ですが、われわれ日中出版人も、よりすぐれた翻訳書を世に出すため、いっそう研鑽を積まなければならないと心に刻んだことでした。
* 第5回「日中出版界友好交流会」詳報
http://jcp.duan.jp/vol.05/index.html
○先日、東京都内で、来日されたばかりの中国国務院新聞弁公室の元主任、趙啓正氏にお会いしました。趙氏は『悩まない心をつくる人生講義』(日本僑報社)の作者、チーグアン・ジャオ(趙啓光)氏の実兄に当たる方で、本書にすばらしい序文を寄せてくださいました。日本僑報社からは『中国式コミュニケーションの処方箋』という日本語版の著書も、これまでに刊行されています。
*『悩まない心をつくる人生講義』 http://duan.jp/item/215.html
*『中国式コミュニケーションの処方箋』 http://duan.jp/item/185.html
趙啓正氏の日本理解はとても深く、これまで中国と日本が互いに与え合った影響のこと、また趙氏が仙台の魯迅旧居を訪れた際のことなど、興味深いお話をいろいろとうかがうことができました。
さらに同席した本書の訳者、町田晶さん(日中翻訳学院)に対し、自ら署名された感謝状をお贈りいただき感激しました。弊社の出版事業に対しても力強く激励していただき、光栄に思うとともに、身の引き締まる思いがしました。
○目次
1)中文和訳の通信講座「武吉塾」第17期、10月より開講へ【募集最終案内】
http://fanyi.duan.jp/takeyosijuku.htm
2)日文中訳の通信講座「鄭塾」第12期、10月より開講へ【募集最終案内】
http://fanyi.duan.jp/teijuku.htm
3)第5回日中出版界友好交流会 東京で盛大に開催 福田康夫 元総理大臣から祝辞
http://jcp.duan.jp/vol.05/index.html
4)武吉次朗著『日中中日 翻訳必携』、アマゾンでカスタマーが高評価
http://goo.gl/DoxDqb
5)【受講生動向】森永洋花さん訳『中国企業成長調査研究報告―最新版』まもなく刊行
http://duan.jp/news/jp/20160914.htm
6)【受講生動向】「東方」誌、町田晶さん訳『悩まない心をつくる人生講義』書評を掲載
http://duan.jp/news/jp/20160921.htm