【日本僑報社発】日本湖南人会(会長段躍中日本僑報社編集長)は11月6日、東京都内で開催の第463回「星期日漢語角」(日曜中国語コーナー)で、千葉市日中友好協会常任理事の越智優氏に「日本湖南友好の使者」称号を授与した。
日本湖南人会は2009年、日本に滞在する中国湖南省の出身者を中心に設立。「日本湖南友好の使者」称号は、これまでに湖南省を訪問したことがあり、日本と湖南省の友好交流を促進するなど、同省に貢献した個人に対して贈られてきた。
同称号が授与された日本人は、越智氏で9人目。今回の授与は、湖南省の省都長沙市で11月7、8の両日、開催される「第15回日中友好交流会議」(主催・公益社団法人日中友好協会、湖南省人民政府など)に併せて行われた。
越智氏はもともと母校の千葉大学と湖南省の湖南大学が提携校であったことから、千葉大学に留学した湖南大学の学生らと交流があった。2011年には当時、千葉大学に派遣留学制度で留学していた張昕氏(湖南大学日本語学科教師)の勧めで、湖南大学を訪問。以来すっかり「湖南省の虜(とりこ)になり」(越智氏)、この5年で十数回同省を訪問、湖南大学の学生や教師たちとの交流を深めてきた。
また、日本では毎年、千葉大学などに留学する湖南大学学生のホームステイを受け入れたり、留学生をマイカーで案内したりするほか、中国にいる湖南大学日本語学科の学生に対し、中国SNSの「QQ」を使って日本語の文章添削や音声指導を熱心に続けているという。
今回はこうした積極的な交流活動が認められ、越智氏に「日本湖南友好の使者」称号が授与された。
越智氏は、称号授与に対して感謝の意を表するとともに「この秋も、一昨年から実施している湖南省の大学生(8人)を対象にした京都・奈良の紅葉ツアーを行います。宿泊先は半年前から予約して準備万端、楽しみです。今後も、湖南大学を中心とした湖南省との交流は、一生涯続けていきたい」と喜びの声を上げていた。
「日本湖南友好の使者」称号は、これまでに、千葉明(現・駐ロサンゼルス日本総領事)、花園昭雄(関東日中和平友好会会長)、渡辺秋次(梁祝文化研究所所長)、宮崎蕗苳(滔天会代表)、岡崎十郎(東京漢語角ボランティア)、石田清史(日本語教師)、多田州一(日本語教師)、田中寛(大東文化大学教授)の各氏に贈られている。
なお、日本僑報社は、今回の称号授与に先立つ10月27日、「読売新聞」朝刊に湖南省関連の書籍――『湖南商人』『湖南省と日本の交流素描』『日本湖南人会成立三周年活動報告』の広告を掲載した。
*『湖南商人』 http://duan.jp/item/131.html
*『湖南省と日本の交流素描』 http://duan.jp/item/106.html
*『日本湖南人会成立三周年活動報告』 http://duan.jp/item/130.html