【日本僑報社発】日本僑報社はこのほど、経済学者・康上賢淑(こうじょう・しおん)氏の新著となる『東アジアの繊維・アパレル産業研究』を12月下旬に同社から刊行することを決定した。
欧米に続いて19~21世紀の東アジア・東南アジアの経済成長に大きく寄与した繊維・アパレル産業。外貨を稼ぎ出す基軸産業の1つであるが、同地域圏全体を包括した専門研究は意外と少ない。
繊維・アパレル産業は、戦後の東アジアの工業化にどんな影響を与えたか。世界経済の軸が欧米から東アジアに移行しつつある今、それはどんな役割を担うのか。
本書は実証的アプローチを踏まえ、日本とNIEs、中国との技術・市場の関連性を詳しく分析。繊維・アパレル産業の東アジアへの経済的インパクトを解明し、今後を占う、類例のない意欲作だ。
【著者紹介】
康上賢淑(こうじょう・しおん)延辺大学文学学士、京都大学経済学修士、名古屋大学経済学博士を取得し、現在は鹿児島国際大学経済学研究科の教授。京都大学東アジア経済研究センター客員研究員、東レ経営研究所客員研究員、鹿児島県日中友好協会顧問、日本華僑華人婦人連合会理事などを兼任している。2016年6月よりグローバル地域研究会を創設し、代表となる。著書に『和一水―生き抜いた戦争孤児の直筆の記録―』(監訳、日本僑報社)など。