この度は、日中国交正常化45周年記念「李徳全女史」の御功績をふりかえる時を迎えられ、すばらしい機会を持たれました事に、心から敬意を申し上げます。
私は、日頃より御世話になっております作家の石川好先生の、読売新聞に載っておりました李先生の記事を読み、初めて知った出来事でした。まだ戦後の混乱期、何より、日中間の国交の無い時に、我国の中国国内におけるB・C級戦犯の引き渡しを一手に実行されました。李氏の「行動」に対し、当日より今日まで、日本国政府としての感謝の意が、どういう形かは別として、表されていなかったという事に、私自身残念な思いを致しました事から思い立ち、外務省ともよく相談をし、外務委員会での岸田大臣と小生の質疑となりました。これで、ようやくにして、60年余の時間を経ての李先生と、我国の1つの歴史にあるべき姿が、加えられました。
私達は、今、日中間に様々な課題があることもまた、事実であります。しかし、1つ1つ乗り越え、隣国同士が前に向き、新しい時代を切り開かなければなりません。
先人の歴史を学び、知恵をつけて、前進してゆこうではありませんか。今日がその日の大切な一日となりますことを、御祈念申し上げます。
私は急遽、公務でネパールの首都「カトマンズ市」に飛んで、環境省としての仕事ができ、出席できない事を深くお詫び申し上げます。
平成29年7月18日
環境副大臣
内閣府副大臣
衆議院議員
伊藤 忠彦
(※写真は伊藤議員の公式HPより)