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日本僑報電子週刊 第530号 2006年1月18日(水)発行
http://duan.jp 編集発行:段躍中(duan@duan.jp)
■段躍中日報 http://duan.exblog.jp/■
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読者の皆様 晩上好。
水曜日の配信時間になりました。いつものように深夜にならないとまとまった時間がとれなく、今回の「編者から」もこの時間帯に皆さんに送ることにしました。
先週のメルマガを読んでくださった読者から数通の励ましのメールを頂きました。皆さんの温かい応援にこころから感謝致します。98年の創刊から今日まで、8年の歳月が待ちました。こんなに長く続けられた原因の一つは、多くの読者からの支えがあるからと思います。今年もど
うぞよろしくお願い申し上げます。
さて、今週の最も書きたいのは、昨日参加したシンポジウムでの感想です。そのシンポジウムは、東京新聞主催の国際シンポジウムで、タイトルは「日中関係の再構築--東アジアの明日を考える」です(写真報道などはブログに掲載していますttp://duan.exblog.jp/2548255)。基調講演の呉先生、パネリストの谷口先生、福川先生の発言は本当によかったと思います。会場からも評価する声が多かったようです。残念ながら、パネリストの一人である渡辺利夫拓殖大学長の発言は、まったく賛同できません。氏の発言のポイントは以下の二点です。中国の愛国教育内容は90%が反日教育、日中関係が今日のように悪化した責任は主に中国側にあ
る、との二点です。
テレビと活字メディアからは氏の露出度はよく知っていますが、生の声の講演は初めての経験です。その発言を聞いて、氏の学者としてのレベルの低さに大変吃驚しました。さすが拓殖大学の学長、とほかの参加者と同じ思いをしました。私はもっとも心配してるのは、氏の個人見解というより、学者の立場、学長の立場、教育者の立場にある者が、日本人の若者をどのように教えているのかとのことです。多くの中国人留学生は拓殖大学で勉強、数人の中国人教師がその大学で仕事をしているようです。その拓殖大学の学長の発言について、どのように思っているかぜひ知りたいです。
幸い渡辺氏の発言について、中国側の参加者がとても紳士風度で反論してくれました。発言できない参加者にとって、少しはほっとしました。
渡辺氏のように考えを持っている日本人はどのくらいいるか分かりませんが、その論点に対して反論する必要はあると思います。研究者をはじめ一般読者からの原稿を募集致します。一冊単行本の分量なりましたら、是非刊行したいです。
段躍中@2006.1.181深夜11時12分
※中国伝媒大学在籍中の程龍同学が日本語で書いたレポートを今号から掲載し始めます。一回目は「日本大使館広報文化センターを取材して」です、これからは日本僑報電子週刊の特約記者として活躍し、レポートも楽しみに期待しています。
※本日は「第四回華人学術賞受賞作『近代の闇を拓いた日中文学』刊行特集」を別途配信しています、関心のある方はぜひご覧下さい。
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■独家報道
上智大学中国人留学生林一戎さん 東京ビデオフェスティバル佳作賞受賞
http://duan.exblog.jp/2522430
早大中国塾 2005年度第7回講演会 早稲田大学にて開催
http://duan.exblog.jp/2531767
日本成人節 東京華僑総会符易亨会長向華僑青年贈送紀念品
http://duan.exblog.jp/2507434
ブログ開設9ヶ月 投稿数900本に
http://duan.exblog.jp/2506148
井出敬二・在中国日本大使館公使 経済広報センターで講演
http://duan.exblog.jp/2505824
日本大使館広報文化センターを取材して/特約記者 程 龍
■団体交流
中国駐名古屋領事館挙行“華僑華人新春招待会”
http://duan.exblog.jp/2548565
東京新聞国際シンポジウム「日中関係の再構築」開催
http://duan.exblog.jp/2548255
中国歴史博物館将在京建設 08奥運期間開館
http://duan.exblog.jp/2531650
第四回華人学術賞受賞作『近代の闇を拓いた日中文学』刊行
http://duan.exblog.jp/2537715
日中知的交流支援事業シンポジウムのご案内
http://duan.exblog.jp/2522410
中国社会科学研究会2006年1月研究会20日開催案内
http://duan.exblog.jp/2512598
日本3カ所目の孔子学院、北陸大学に設立
http://duan.exblog.jp/2506136
東京華僑総会 2006年新年会開催
http://duan.exblog.jp/2506116
新春 日中公開フォーラム第226回例会のご案内
http://duan.exblog.jp/2475503
■日中公論
劉江永清華大学国際問題研究所教授 談2006年中日関係
http://duan.exblog.jp/2516783
■友好報刊
友好報刊-32 練馬区中国語広報紙「杜鵑花」
http://duan.exblog.jp/2548123
■人物情報
日“準駐華大使”中国情濃 鼓励日本青年学漢語
http://duan.exblog.jp/2513829
方一如 女性健康与美容 ―櫻花城下20年
http://duan.exblog.jp/2505959
武吉次朗氏のエッセイを紹介します
http://duan.exblog.jp/2481759
斉藤孝治氏 郭沫若と西園寺公望との親交を寄稿
http://duan.exblog.jp/2522197
毛丹青 中国語ブログ開設
http://blog.sina.com.cn/m/maodanqing
■媒体登場
『中国のマスコミとの付き合い方』 世界週報に登場
http://duan.exblog.jp/2531641
『中国のマスコミとの付き合い方』 中国の新京報書評欄に登場
http://duan.exblog.jp/2531632
『中国のマスコミとの付き合い方』 週刊東洋経済に登場
http://duan.exblog.jp/2505793
■新刊情報
日本僑報社2005年刊行書籍一覧(ISBN4-86185-)
http://duan.exblog.jp/2514011
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日本大使館広報文化センターを取材して/特約記者 程 龍(中国伝媒大学)
北京市の都心地域にある日本大使館広報文化センターは、大使館の重要な付
属部門の一つとして、民間と交流する窓口となっている。「広報文化」とい
うので、文化を宣伝することは当たり前と思われるが、実は広報文化センタ
ーの仕事は単なる宣伝と広告でなく、大衆との感触も重視しながら、民間と
交流の中で大きな役割を果たしている広報文化センターの常用施設を利用す
るには、会員制が行っている。勿論ほとんどのサービスは普通の人でも受け
られるが、より高レベルの施設を利用する際、会員でなければできないとい
うことになっている。それぞれの機能により、広報文化センターは閲覧室、
多目的室、留学相談室と事務所など、四つの部門と分かれている。、閲覧室、
多目的室と留学相談室は普通の市民に開放する。
広報文化センター会員は概ね北京の各大学の日本語学科の学生で、割と若い
世代の利用者が多い。会員数は1999年に開放してからぐんぐん伸び、2
003年3月までの統計結果により、すでに1万人を達し、現在はさらに一
万五千人を超えている。
センターでもっとも使われている施設はなんといっても閲覧室なのだ。その
原因は、閲覧室に本と雑誌が読めるだけでく、日本の流行音楽と最新映画の
ビデオやDVDまで揃えているからだ。私自身も一応会員であり、最近卒業論
文の資料を集めるため、月に二回程度本を探しに行っている。驚いたことに
は、閲覧室へ行くたび、読書のほうはまあまあ空いているが、ビデオコーナ
ーは常に込んでいる。ここはすでに中国の若者が日本の先端文化の体験基地
となっていると言ってもよい。
日本の映画やドラマのほかに、日本文化を中心し、経済、社会などを幅広く
紹介するビデオも提供されている。学生であれ、社会人であれ、必ずそこ
で自分に適する資料が見当たるはずだ。
センターのもう一つの人気を集める活動は毎月行う日本紹介講座である。在
中の日本人学者、或いはたまたま中国へ出張で来た大学の教授や実業者など
を多目的室まで招き、講演の形で日本に感心を持っている人たちに日本人な
りの焦点問題への見解を伝える。私自身も講演を聞き、ODAや教科書などの
問題に対し、改めて考え直した。
センターの二階にある留学相談室は、日本へ留学する意向を持った人々のた
めに、成立した事務所である。大使館に所属することに恵まれ、ビザー政策
や出国手続きなどの情報がもっとも早めに手に入れられるということが、学
生の中で高く評価されている。そこで相談を受けた人の話により、担当者は
元日本語学校の先生であったりし、アドバイスはかなり役に立ち、日本全国
の各地域大学の入学案内もきちんと揃ったので、資料調べと大学の比較は非
常に便利だというような感想した。
日本大使館広報文化センターは日本文化の普及に大事な役割を果たしており、
多くの中国人に品質の高いサービスを与えている。設立した瞬間、文化交流
の使命を背負い、今日まで歩んできた。利用者が増えつつでありながら、文
化交流を深め、その架け橋になって行く。
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日中関係・華僑華人情報専門誌・毎週水曜日発行 編集発行:段躍中
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