【日本僑報社発】日本僑報社・日中交流研究所が主催する「第13回中国人の日本語作文コンクール」は、第1次審査を厳正に行った結果、佳作賞以上の入賞者計292人を選出した。9月8日、その名簿を発表した。
入賞者の皆さん、誠におめでとうございます!
※佳作賞以上の入賞者リスト(292人)http://duan.jp/jp/2017292.htm
協賛は、株式会社ドンキホーテホールディングス、東芝国際交流財団。
後援は、在中国日本国大使館、日中友好7団体、中国日本商会、北京日本倶楽部など。
また、朝日新聞社がメディアパートナーとなる。協力は日中文化交流センター、(公財)日中国際教育交流協会など。
今回の日本語作文コンクールは従来通り、日本での半年以上の留学経験のない中国人学生を対象として、5月8日から31日までの約3週間にわたり作品を募集した。
厳密に集計した結果、中国27省市自治区・特別行政区と日本の大阪府(計28)の189校(大学、専門学校、高校)から、延べ4031本もの作品が寄せられたことがわかった。近年ではトップに並ぶ作品数を記録した(1人につき複数の応募もあるため、作品数は延べ数とする)。
日中関係は今年、国交正常化45周年の節目の年を迎え、この重要な機会を生かして一層の関係改善を図ろうとする期待が高まっている。こうした前向きな両国関係の背景をとらえ、中国で日本語を学ぶ若者たちの日本語学習熱が一定して高いことが示された形となった。
詳しい集計結果を見ると、応募総数4031本のうち、男女別では男性636本、女性3395本。女性が男性の5倍を超えて、圧倒的に多かった。
今回のテーマは(1)日本人に伝えたい中国の新しい魅力 (2)中国の「日本語の日」に私ができること (3)忘れられない日本語教師の教え――の3つあり、テーマ別では(1)2476本 (2)452本 (3)1103本 という結果で(1)が最も多かった。
(1)が最多となったのは、年々増加を続ける訪日中国人客(2016年は過去最多の637万人を記録)に比べ、訪中日本人客が減少し、人的往来のアンバランスが生じている中、日本人に中国の新たな魅力をアピールし、中国により関心を持ってもらいたい、訪中日本人客の増加につなげたいと熱心に考える中国の学生が多かったためと見られる。
応募作は例年にも増して甲乙つけがたい優秀な作品が多く、事務局関係者による1次審査員も大いに頭を悩ませた。
今後は、外部有識者の審査員による2次審査を経て、国際電話による口述試験、さらに在中国の日本大使自らによる3次審査まで行い、最終的に最優秀賞(日本大使賞)1本、1等賞5本、2等賞15本、3等賞60本を決定し、随時発表することになる。
最優秀賞受賞者には、副賞として「日本1週間招待」の特典が与えられる。また3位までの上位入賞作は「受賞作品集」として書籍にまとめられ、日本僑報社から出版される予定。その後、12月12日(火)に、中国・北京の日本大使館で表彰式を行う計画となっている。