10月25日に配信された日本僑報電子週刊第1299号に、二人の日本留学経験者が中国共産党の新しい中央委員に選ばれたことを大きく紹介した。編集人の段躍中は下記のように書いている。
○ 一週間にわたり、北京で開かれていた中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)が昨日閉幕し、最高指導部である政治局常務委員に習近平総書記(国家主席)、李克強首相らが選出されました。また新指導部として、習近平総書記をはじめとする中央委員会委員(第19期中央委員204人)などが決まりましたが、この中央委員になんと、2人の日本留学経験者が選出されたことが明らかとなりました。
1人は、東京大学博士でもある胡和平さん。もう1人は、東北大学博士でもある万立駿さんです。これは華僑・華人にとっても、また日中関係の改善と発展にとっても大変喜ばしいことです。
* 胡和平さん
https://baike.baidu.com/item/%E8%83%A1%E5%92%8C%E5%B9%B3/30419
* 万立駿さん
https://baike.baidu.com/item/%E4%B8%87%E7%AB%8B%E9%AA%8F
現在、中国で外交部長(外相)を務める王毅さんも立命館大学名誉博士であり、これまでには党中央委員や駐日中国大使などを歴任されました。このように日本留学経験者たちの活躍を(私もその1人として)非常に誇らしく思うとともに、さらなる飛躍をお祈りしています。
○ 胡和平さんは1996年の帰国直前に、日本での研究成果である博士論文や博士学位証書(東京大学大学院・土木工学専攻)、日本で発表した各種論文などをまとめた資料集『東瀛留学回想――資料篇』を制作され、サイン入りで一冊寄贈いただきました。立派な厚い資料集で、そこからは胡和平さんの誠実なお人柄が浮かび上がります。
また万立駿さんは中国華僑連合会主席でもあります。これから国内外で開かれる華僑・華人関係の会合でお会いできることと思います。
ちなみに第19期中央委員に選出された日本留学経験者として、日本のマスコミで紹介されたのは胡和平さんのみのようです(10/25午前時点)。万立駿さんについてはまだ報道されていないようですが、ぜひ関心をお寄せいただければと思います(お二人とも、私がかつて編集した『在日中国人大全』(日本僑報社刊)でご紹介しています)。
*『在日中国人大全』 http://duan.jp/item/01.html
このほかにも中央委員、候補委員に選出された日本留学経験者、日本関係者がおられれば、ぜひお教えください。よろしくお願いいたします!