
【内容紹介】共産党指導者層に反響を巻き起こした「話題の書」の邦訳版、ついに出版!
「功績七分、誤り三分」といわれる毛沢東時代はいかにして生まれたのか。膨大な資料とデータを駆使して新中国建国から第一次五カ年計画、大躍進、人民公社、文化大革命へ連なる政治経済史を立体的に描き、毛沢東時代の功罪と「中国近代化への道」を鋭く分析した渾身の大作。
本書は1949年の新中国成立から1976年の文化大革命終了まで、すなわち、毛沢東が共産党の指導者として中国を率いた時代の政治と経済の流れを、「中国の特色ある社会主義近代化建設」の歩みに政治と経済の両面から詳細に分析した大著である。
悠久の歴史があり、人口が多く、経済的に立ち遅れた大国で、共産党の指導者たちはいかにして工業化、都市化、そして近代化を成し遂げたのか。そして、幾多の社会変革を経て、今日につながる「富民強国」という目標を実現してきたのか。本書は、国内外の権威性のある膨大な政治史料と経済データを縦横に駆使し、それらの疑問に答えるとともに、1949年から1976年の「毛沢東時代」における重大な歴史的事件や政治・経済問題(「大躍進」、経済調整期、「文化大革命」など)について分析・評価をおこなっている。
歴史的な視座を縦軸に、国際的な比較を横軸にし、中国の社会主義発展の道筋を重層的に編んだ本書は、現代中国を理解する上でも欠かせない一冊。