日中関係が冷え込んでいる今、友好を修復することは、大多数の両国民にとって共通の願いであると信じています。人為的に相手の文化を軽視、侮蔑し、自国の優越性のみを強調するならば、両国の真の友好は望めません。とはいえ現実として、在日中国人の犯罪、昨年春の理性的とは言えない出来事などの発生で「嫌中者」が増えたことに、日本を第二の祖国と考える私たち華人、華僑は心を痛めています。こうした情勢の中、邢志強先生はまさに「親者痛、讐者快」の局面を、一日も早く解消したいと願っているだけでなく、自らペンを執り優れた分析力で読者にメッセージを発信されたことを高く評価すると同時に、中国人留学生の歴史に重要な足跡を残すことができたと思われます。小生も微力ながら、ゼミの学生、生涯学習受講生の皆さんと共にホームページを開設し、日本語、中国語によって各々の文化について紹介する場を設け、「草の根」による日中両国の文化交流を進める活動をスタートさせました。まだまだ小さな活動ではありますが、私の母国である中国と愛する日本が、互いに良きパートナーと思える日が到来するよう、少しずつでも前進させてゆきたいと考えています。