湖南省西部の山村で大火災発生、静岡在住の湖南出身者が支援呼びかけ
【日本僑報社発】日本僑報社の段躍中編集長と同郷の湖南省生まれで、日本に留学し修士号を取得、現在は結婚して静岡県に在住する中国人女性、張潔さんから、このほど段編集長あてに「ふるさとの山村が大火災に見舞われ、大変なことになっている」という緊急連絡が入った。
少数民族・苗(ミャオ)族が住む村で、火災で多くの伝統的家屋や米、とうもろこしなど今年の収穫物が消失。被害総額は400万元(日本円で約6540万円)に上るとみられている。張潔さんは「生まれ育ったこの村のために何かしたい。皆様のお力をお貸しいただきたい」として災害支援の寄付を呼びかけている。
段編集長は「故郷のことでとてもつらい。(被害状況と支援について)すぐにSNSで発信し、またメルマガで呼びかけたい。皆様、どうかご支援ください」と語っている。
以下は、張潔さんから届いた支援呼びかけの内容(原文)。
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私の生まれ育った村、桃イ村(イ=土へんに它)は湖南省西部の山奥にあります。自然豊かで空気の澄む村には91世帯456人が住む、典型的な湖南省の苗族の村です。村には昔ながらの苗族の民俗風習が残っています。また、村の多くの建物は築100年以上の木造の建物で、全部で61棟ありました。
ところが、2018年9月9日午後4時過ぎに、この村で火災が発生しました。火は瞬く間に木造の家々を焼き尽くし、3時間の間に村の61%以上である39軒の家が灰になってしまいました。この火事で何世代にもわたって受け継がれてきた家屋が焼失してしまっただけでなく、55世帯238人の住む場所、今年の収穫物(米、穀物油、とうもろこし等、村民1年分の食べ物)の全てが失われてしまいました。
政府の推計によると被害総額は400万元以上(日本円で約6540万円)に達しているそうです。
幸いなことに村の人々は農作業のために村を離れていて死者は出ませんでした。しかし、1年の食糧だけでなく、住む所、家財道具の全てを失い、多くの村人が今後の生活をどのようにしていけばいいか分からず、途方に暮れています。
私は生まれ育ったこの村のために何かしなければならないと強く思っているのですが、私の小さな力では出来ることは限られています。どうか、皆様のお力をお貸しいただけないでしょうか。
現在、私の日本の友人やその知り合いの方から12004.53元の募金を頂いております。一刻も早い支援のため、10月中旬には現地で救援活動にあたっている、地元政府で働く私の幼馴染に送金したいと考えています。
皆様から頂いた募金は、これまで一度も村外に出たことがなく、また外に親戚もおらず、ほかにお金を得る手段のない最も被害が深刻な世帯に対して重点的に使ってもらおうと考えています。
送金にあたっては、現地で使いやすいように、人民元にして送りたいと思っています。個人で始めた活動のため寄付金を頂く口座が私個人の口座になってしまうことをお許しください。必ず責任を持って現地に送り、被害にあった村民のために役立ててもらいます。
振込先は下記のとおりです。皆様のご支援をよろしくお願いします。
振込先: 静岡銀行(0149) 瀬名支店(139) 普通口座 0619489 チヨウケツ