若者が考える「日中の未来」シリーズ第5弾「宮本賞」受賞論文集が刊行決定、「表彰式・若者シンポジウム」を3/16開催へ
【日本僑報社発】日本僑報社はこのほど、宮本雄二・元中国大使が監修し、日本日中関係学会(宮本雄二会長)が編集した「若者が考える『日中の未来』」シリーズの第5弾となる学生懸賞論文集『中国における日本文化の流行』(仮題)の刊行を決定した。
本書には、2018年に同学会が募集した日中学生懸賞論文「第7回宮本賞」で、最優秀賞などを受賞した14本の優秀作が全文掲載される。
「宮本賞」は、日中の若者が日本と中国ないし東アジアの関係に強い関心を持ち、よりよい関係の構築のために大きな力を発揮していけるように、そのための人材発掘・育成を目的とし、2012年からスタートした。論文のテーマは日中の政治、経済、文化など幅広い分野を対象としている。
第7回における応募者は「学部生の部」で35本、「大学院生の部」で29本、合計64本と過去最多の応募があった。中国国内の大学から多くの応募があったことにより、「大学院生の部」で受賞者の全員が中国人学生という異例の結果となった。
テーマとしては、特に「学部生の部」でモバイル、スタートアップ・ベンチャー企業、ロボット、人工知能と言ったITがらみの新しいテーマが目立ち、若者たちがいま何を考えているか、明らかに示すものになったという。
同学会は「宮本賞はいまや、日中の若者による相互理解を深め、日中のよりよい関係を構築してくうえで、大きな役割を果たしていると言える」とその意義を明らかにしている。
本書には、第7回宮本賞の最優秀賞、優秀賞、特別賞を受賞した14本の論文を一挙掲載。
「学部生の部」で最優秀賞を受賞した王羽晴さん(中山大学外国語学部日本語学科4年)の「新たな時代の中国における日本文化の流行~時代・国家・企業・メディアと個人からの考察~」、「大学院生の部」で最優秀賞を受賞した李国輝さん(早稲田大学アジア太平洋研究科)の「国際緊急援助と災害外交―四川大震災後における日中の地震外交―」などの優秀作が収められる。
刊行された本書のお披露目会ともなる「表彰式・若者シンポジウム」は2019 年3月16 日(土)、東京都内で開催される。同学会は国際交流基金からの助成金を活用し、中国の大学から応募して受賞した上位4人の中国人学生の訪日を招請、表彰式に招く予定だという。
【編者紹介】日本日中関係学会は21世紀の日中関係を考えるオープンフォーラムで、「誰でも参加できる」「自由に発言できる」「中国の幅広い人々と交流していく」をキャッチフレーズに掲げる。主な活動としては、(1) 研究会・シンポジウムを随時開催 (2) 毎年、「宮本賞」日中学生懸賞論文を募集 (3) ビジネス実務者による中国ビジネス事情研究会の開催 (4) ホームページ「中国NOW」で、中国の政治・経済などの情報を提供 (5) newsletter(年3回)の発行、などがある。
※日本日中関係学会 公式サイト
https://www.mmjp.or.jp/nichu-kankei/
◆若者が考える「日中の未来」第1弾『日中間の多面的な相互理解を求めて』
http://duan.jp/item/186.html
◆若者が考える「日中の未来」第2弾『日中経済交流の次世代構想』
http://duan.jp/item/223.html
◆若者が考える「日中の未来」第3弾『日中外交関係の改善における環境協力の役割』
http://duan.jp/item/236.html
◆若者が考える「日中の未来」第4弾『日中経済とシェアリングエコノミー』
http://duan.jp/item/256.html
■日本日中関係学会・宮本賞 書籍一覧
http://jp.duan.jp/miyamoto.html