東京の中国人宿舎「後楽寮」 元寮生らの記録出版へ
中国関連書籍の出版などを手がける日本の出版社、日本僑報社はこのほど、財団法人日中友好会館(村上立躬理事長)の委託を受け、同会館の経営する中国人留学生宿舎「後楽寮」の元寮生に関する資料集の編集・出版に着手した。中国新聞社のウェブサイト「中新網」が伝えた。同社の段躍中総編集長が北京で11日、取材に応えて同資料集について説明した。
後楽寮は1985年、東京都文京区に建設され、中国人留学生・研究員の専用宿舎として利用されている。これまでの20年に3千人以上を受け入れた。寮生らは大部分が後に中国へ帰国、それぞれの分野で成果を上げ、日中友好の中核を担っている。
日中友好会館はこのほど、後楽寮設立20周年と日中国交正常化35周年を記念して、同寮を巣立った元寮生の記録「後楽寮寮友名録」を出版することを決定。元寮生の資料収集、調査、整理など、編集・出版に関する作業を日本僑報社に依頼した。
出版計画は、在日本中国大使館など関係機関の強いサポートを受けている。在日本中国大使館の李東翔公使参事官、日本の谷野作太郎・元駐中国大使、日中友好会館の村上立躬理事長、慶応大学の山田辰雄名誉教授の4氏が顧問として参加し、編集委員長は段躍中氏が務める。
編集委員会では元後楽寮生に対し、寮友との連絡の便を図るため、各自の情報を提供して編集に協力するよう呼びかけている。「後楽寮寮友名録」に関する詳細情報は日本僑報社のウェブサイト(http://duan.jp/ob/w1.htm)で紹介中。問い合わせはメールアドレスduan@duan.jpまで。(編集ID)
「人民網日本語版」2006年5月17日