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日本僑報電子週刊 第560号 2006年5月31日(水)発行
http://duan.jp 編集発行:段躍中(duan@duan.jp)
■段躍中日報 http://duan.exblog.jp/■
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★『日中観光産業の現状と未来』刊行特集★
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■目次■
内容紹介http://duan.jp/item/033.html
推薦の言葉 日本国際観光学会会長 流通経済大学教授 香川 眞
推薦の言葉 北京第二外国語大学 旅游管理学院 院長 教授 張輝
本書の目次
はじめに
著者略歴
書誌データと注文方法http://duan.jp/item/033.html
中国新聞社の報道 http://news.sohu.com/20060531/n243494886.shtml
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【内容紹介】
世界観光機関(WTO)の予測では海外観光客は二〇〇〇年度の六億
九七〇〇万人から二〇二〇年には一五億六一〇〇万人に達するという。
このように世界的に観光業がいよいよ勢いを増す今、本書では、経済が
伸び悩む日本と経済成長を速める中国というこの二国にかかわる観光業
の実態と行方を探る。
中国は改革・開放以来二十数年、あらゆる面で大きく変化した。観光業
も大きな成果をおさめ、小から大へ、単一から多様化へ、そして体系化
へ、曲折を経て発展へ、想像以上にスピードのはやい高度成長を遂げた。
さらに人的交流の新潮流への大転換という新階段に入り、発展し続けて
いる。今、国際関係において中国の観光業は世界から広く注目されてい
る。
日本は現在、「観光立国」をうたっており、観光の経済効果に対する期
待が年々高まっている。この変化は、「光と影の融合」の大きなチャン
スである。
日中両国の観光業が新たな時代の新たな試練に立ち向かい、山を押しの
け海を覆すような、素晴らしい勢いで世界に挑んでいく時代が到来する
と、著者は述べている。http://duan.jp/item/033.html
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【推薦の言葉】日本国際観光学会会長 流通経済大学教授 香川 眞
われわれ日本国際観光学会のメンバーのひとりでもある呉継紅さんが、
このたび、日本僑報社から『日中観光産業の現状と未来』を上梓するこ
ととなった。ながらく日本の旅行会社で、とくに日本から中国への観光
を扱ってきたその経験を活かしての労作である。
いま日本と中国は、政治の面で極めて困難な状況にある。しかし、民間
レベルにおいては、政治的な制約を受けつつも、経済や文化の面での交
流が増大しつつあることは否定できない。とくに観光交流は、日本と中
国、ともにインバウンドを政策としてとりあげており、さらに交流の発
展が期待されている。
日本国際観光学会の2005年度全国大会では、日本、中国、韓国が協
力しつつ国際観光のひとつのデスティネーションを形成することの可能
性についての議論があった。観光という名の人流によって国家間の共通
理解、相互信頼を促進させ、地域の平和、世界の平和に繋げよう、との
思いからのプログラムであった。本書が2006年「日中友好交流年」
の年に上梓されるのも、何かの縁と思われる。
国や地域の近代観光の発展は、「―インバウンド―ドメスとアウトバウ
ンド―インバウンド―」というプロセスを経るのが一般である。経済に
力点を置いたインバウンドから文化に力点を置いたインバウンドへ、と
いうのが基本的なプロセスである。ともにインバウンドを政策としてと
りあげつつも、日本は文化に力点を置いたインバウンド、中国は経済に
力点を置いたインバウンド、という構図となっている。本書でも明らか
にされるが、中国では観光インフラの整備が急務であるが、日本では観
光文化の創造が課題となる。
自らの経験を踏まえながらデータを読み解き、日本と中国、「両国の観
光産業の発展」にむけて提言する本書に、「観光は世界平和へのパスポ
ート」を命題とする観光研究者の一人として、深い共感を覚える。
日本国際観光学会会長
流通経済大学教授
香川 眞
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【推薦の言葉】北京第二外国語大学 旅游管理学院 院長 教授 張輝
広く読者の皆様に本書を推薦いたします。旅行業を研究される方、実務
に携わる方はぜひご一読ください。本書より必ず得るところがあり、啓
発を受けることでしょう。
北京第二外国語大学
旅游管理学院
院長 教授 張輝
2006.4.15
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【本書の目次】
推薦の言葉http://duan.jp/item/033.html
日本国際観光学会会長 流通経済大学教授 香川 眞
北京第二外国語大学旅游管理学院院長・教授 張 輝
はじめに
第一章 国際関係から見た日中間の人的交流
1-1 日本人の中国訪問の歩み
1-2 中国の旅行業の発展史と変遷
1-3 観光時代への大転換
第二章 産業数字からみた日中間の人的交流
2-1 中国観光業の観光収入と人的交流の推移
2-2 日本観光業の統計からみた観光人的交流
2-3 基幹産業としての日中観光産業の経済波及効果
第三章 21世紀日中観光産業は何を求めるか
3-1 国際観光の意義と重要性-旅から観光交流へ
3-2 国際観光の人的交流の現状と 観光産業の位置付け
第四章 人的交流から見た日中観光産業
4-1 国際観光客の受け入れ体制と姿勢
4-2 人的交流から見た日中の国際国観光産業
4-3 物流時代から人的交流時代への大転換
第五章 日中観光産業の総合的戦略とその展開
5-1 中国における観光産業と政府の役割
5-2 日本の「観光立国」政策とその展開
5-3 中国のWTO加盟と観光業への影響
5-4 21世紀における中国観光産業に関する展望
参考図書文献
あとがきhttp://duan.jp/item/033.html
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【はじめに】
はじめにhttp://duan.jp/item/033.html
国際観光事業は国際関係における人的交流を促し、各国の相互理解を深
める所に、大きな意義を有するものである。または経済不況の中でも飛
躍的な成長を続けてきた産業の一つとして世界中の注目を浴び、世界の
経済振興政策において重要視されている。
「観光の世紀」と言われる21世紀には世界中の人々が自由に国境を超
え、全世界が一つになるといった感がある。世界観光機関(WTO)予
測によると、国境を越えた世界の人的交流者数は2000年には7億人
になった。2010年になると10億人、2020年には16億人を超
えると言われている。そして国境を越えた人的交流は、モノから心に
人々の志向が移行している。本文は国際観光の実務分野に新たな視点を
おき、物流時代から人的交流時代への転換期に、観光業者がどう対応す
るべきか検討してみようとするものである。とりわけ、両国の観光業の
実態と行方を探ってみる。
本書では、国際観光の発展に伴う中国の観光業の順調な成長、そのサー
ビスのレベルの発展推移、改革開放から20数年余りの間の中国の時代
背景、経済の発展過程と現状を分析した。世の中の変化が激しい中、そ
れを目の前に時代に応じられる下準備を進めておかなければ時代遅れに
なるのではないかというのが本書を作成する動機であった。
本書は、日中両国旅行業があるべき姿、日中両国旅行業の光と影の融和
の歩み、21世紀を迎え、物流時代から人的交流時代への大転換などを
述べる。また、同時多発テロ事件、SARS、鳥インフルエンザ発生な
どの事件の影響の下に、日中両国旅行業は未曾有の大きな衝撃を受けた
が、その後迅速に回復したという現状を述べていく。
21世紀、観光は「基幹産業」になると言われており、期待は年々高ま
っている。日中両国の観光産業の発展と変遷は、数十年の努力の結晶で
ある。観光は世界を救い、国際平和に貢献していくことができる。これ
から日中観光業をさらに拡大するために、日中は互いにより一層の努力
を要する。
本書はあくまでも、私の主観認識、理解の地平線から検討してみようと
思う。また、骨格しか述べられていないが、今後の研究の一つの方向性
として、引き継き検討していこうと思う。
また、日本の「観光立国」が実現するかどうかは、中国人の動向が一つ
の鍵であると思われる。日中両国は、立場、考えに違いがあるが、しか
し、一致するものもある。中国の諺に、「彼を知り己を知れば、百戦し
て殆うからず」ということがある。日中両国はお互いに思考、価値観、
歴史観、慣習などを深く理解していけば、一層対応しやすくなる。私は
これを何より重要と考え、また、望んでおります。
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【著者略歴】
呉 継紅(ご けいこう)80年代は中国貴州省外事弁公室に勤務。貴州
省政府観光局を経て、中国国際旅行社貴陽分社、貴州省中国旅行社、貴
州海外旅遊総公司(三社一体)に約10年勤め、部長、副社長の職につく。
90年代に来日。留学後、(株)ワールド航空サービスに入社。中国、韓
国、マカオ、台湾、香港の仕入と手配(主任)に携わり、現在に至る。
日中両国の海外旅行業に20年余り従事してきた著者は、2004年、国際関
係学の博士学位を取得。現在、日本国際観光学会、日本日中関係学会正
会員。http://duan.jp/item/033.html
在中期間に、日本の大学教授や少数民族研究者が書いた本を数多く中国
語に翻訳し、国内の様々な論壇雑誌、研究雑誌に発表。主な翻訳書:
「日本昭和・平成皇后、皇妃―美智子皇后と雅子皇妃」皇室ジャーナリ
スト河原敏明著、1996年、北京華夏出版社。
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書誌データと注文方法
書名 日中観光産業の現状と未来
著者 呉 継紅(ご けいこう)
発行 日本僑報社
判型 四六判220頁上製
定価 3800円+税
発売 2006年6月6日
注文 171-0021東京都豊島区西池袋3-17-15日本僑報社
TEL 03-5956-2808 FAX 03-5956-2809
インターネット注文先 http://duan.jp/item/033.html
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