日本で学ぶ中国人留学生の組織・全日本中国留学人員友好聯誼会は10日、中国人留学生のための緊急支援体制をスタートした。突発事件や重大な困難に悩む留学生を助け、困難克服と学業成就をサポートする狙い。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
同聯誼会の李光哲会長は「中国経済の発展と留学政策の成熟に伴い、近年は日本へ留学する若者が増えている。日本は物価が高く、留学生はアルバイトや住居の確保などに苦労している。また日本で博士の学位を取得するのは難しく、在日中国人留学生の相当数が現在、生活・学習の面で大きな困難を抱えている」と述べる。在日中国人留学生はこのほか、生活、仕事、現地社会への適応など、さまざまなトラブルに直面している。こうした背景を踏まえ、同聯誼会は、緊急支援体制づくりを決定したという。
聯誼会は今後、ウェブサイトを立ち上げるとともに、地域責任者を配置することで、緊急事態やトラブルへの効果的な対応を図り、在日中国人留学生の安全と権利を保護していく。さらに、医療、健康、法律などに関するコンサルティングも行う予定だ。
全日本中国留学人員友好聯誼会は1992年4月設立された。日本各地・各大学に設立された中国人留学生団体などが加盟する、日本最大の中国人団体。(編集UM)
「人民網日本語版」2006年6月11日