日本僑報社から『
二千年の歴史を鑑として 二十一世紀における日中民間交流のあり方』(日中対訳版)を刊行したことのある笹川陽平日本財団会長は、北京で徐才厚軍事副主席と会見した。新華社は次のような報道記事を配信した。
中国中央軍事委員会の徐才厚副主席は同日、北京で日本財団の笹川陽平会長を団長とする笹川日中友好基金代表団一行と会見した。
徐副主席は会見で次のように述べた。中日両国は一衣帯水の近隣にあり、国交正常化後、経済面の協力が急速に発展し、相互依存が深まっている。民間交流も非常に活発である。現在、両国関係は政治レベルでは重大な困難に直面しているが、中国政府は今後も中日友好の方針を堅持し、中日関係の改善・発展を非常に重視する。歴史が証明しているように、中日両国は「和すれば共に立つ」ことができる。中国は「中日共同声明」など3つの政治文書で定められた諸原則を踏まえ、引き続き「歴史を鑑とし、未来に目を向ける」精神に従い、両国の平和共存、子々孫々友好、互恵協力、共同発展に努力する。中日防衛交流を一層強化し、相互理解と信頼を増進し、両国関係の発展をはかることを希望している。
笹川氏は次のように表明した。さまざまなルート、チャンネルを通じて、両国間の各レベルの防衛交流を強化することは、二国間関係を増進し、日中の交流と協力を促進するうえで重要なものである。日本は中国と共に、日中友好の増進、東アジア地域の平和と安定の維持に貢献することを願っている。
会見には中国国際戦略学会の熊光楷会長が同席した。 (北京06年06月28日発新華社)