福山大が北京に研修・交流施設 '06/7/12
福山大(福山市)は、中国・北京市の首都師範大に、初の海外拠点となる「北京教育研究センター」を開設した。広島大が二〇〇二年に設置した北京研究センター内に併設。中国人留学生の入試や日中両国の学生の語学研修、研究者の交流などの場に活用する。
一月に師範大、広島大と交流協定などをそれぞれ結び、六月十七日に広島大のセンター(広さ約三百三十平方メートル)内に、福山大のセンター事務所を開いた。日本語に堪能な地元スタッフ二人を配置し、来春受け入れる中国人留学生の入試の準備を始めている。
八月には一次試験を実施し、合格した学生は九月から半年間、センターで日本語を学んでもらう。最終的に中国人学生約三十人を選抜し、来年四月に福山大に入学させる予定だ。
一方、福山大の学生が中国に留学する際は、センターで中国語を学び、中国の大学の情報を入手する場とする。学内で希望者を募り、来春にも学生をセンターに送る。
今後、福山大から研究者も派遣。情報交換、共同研究拠点などにも活用するほか、センターの活動成果を紹介する定期刊行物も発行する考え。吉原龍介副学長は「学生、研究者の交流だけではなく、中国進出の日系企業のサポートも試みたい」と話している。(古川竜彦)