日経とgooのビジネス情報サイト8月8日に検索した情報です。
1 新聞は教科書、見出し楽しむ(声)
1992/ 09/ 12朝日新聞 朝刊p.15 493字
東京都 段躍中(大学院研究生 34歳)
私は中国からの留学生ですが、日本語の新聞を読むことが大好きです。「朝日新聞」は、何度も繰り返して読んで、日本語の教科書として利用しています。特に、見出しが、分かりやすくて面白いと思います。
たとえば9日の経済面の「1字違いで改革推進 国営企業を国有企業へ」という見出しで、編集者は国営の「営」と国有の「有」に異なる書体を用い、読者の目にとまる効果をあげています。1字の違いで、中国が実行している国営体制が間もなく変わりそうなことを簡略に伝えていました。
第2東京版には、「池袋の中国語レンタルビデオ店は上海蟹(かに)も売る」という見出しがありました。物価高の東京で暮らしている留学生らにとっては、ビデオと上海蟹を売ることは同次元の問題だと言えます。これを通して在日留学生らの生活状況が見えてきます。
その左側の面では「夜の総武線まるで『家畜輸送車』」という見出しへの興味から、「家畜輸送車」の本当の意味を知りました。
中国では、見出しは「新聞の目」と言われることがあります。記者、編集者の皆様、見出しは分かりやすく、興味深いものにしてください。