今年3月に刊行した『
何たって高三!~僕らの中国受験戦争~』(許旭文 著 千葉明 訳)は、26に付の朝日新聞の読書特集に登場した。この場を借りて関係者の皆さんに深くお礼を申し上げます。読者の要望により、【内容紹介】とカバーの写真を掲載します。
【内容紹介】「
愛国教育」第一世代の青年たちは、どんな高校時代を過ごしたのか。何を喜び、何に苦しんだのか。現代中国人の中国観が見えてくる一冊。
張先生は中国南東部、スワトウ市の高校教師。受験を控える高三6組の担任として、少しでも多くの大学合格者を出そうと奮闘するが・・・素直でもあり、くせ者でもある八〇人の生徒の心を掴もうと、普通は教師が指名する学級委員を選挙で選ぶことにしたまではよかったが、それが新たな火種になるとは。やがて始まったアジア大会の渦の中、淡い恋心も芽生える。だが、受験間近に創刊した文芸誌は、受験第一の学校当局に弾圧されてしまう。ラジオニュースを授業中に盗み聞きしたのがバレたカンニングの天才、范勤才は、啖呵を切って学校を去り、一旗揚げようと役場町に流れるが、そこで待っていたものは?」一方、益々受験体制にのめり込む学校当局は、めぼしい生徒を優先組に組替えすると発表して、また波紋を呼ぶ。何とか子供を優先組に入れようと手練手管を繰り出す親たち。やがて甘酸っぱい卒業式を迎えた高校生たちは、異常な戦いに身を投じる。
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