滔 天 会 文 化 講 演 会2006年11月
日 時: 2006年11月18日(土) 午後1時~4時
場 所: 南部労政会館 第5会議室
東京都品川区大崎1-11-1ゲートシティ大崎ウエストタワー2階 ☎ 03(3495)4915 *JR山手線「大崎駅」より徒歩3分
演 題: 「帰路に立つ朝鮮半島情勢と台湾海峡両岸問題」~ 台北の世界客家大会に出席して ~
講 師: 吉田 實 氏 [日本ジャーナリスト懇談会理事・元朝日新聞アジア総局長]
会 費: 一人 ¥1,000 (当日・茶菓子代)
〔講師のメッセージ〕
北朝鮮のミサイル発射につづく核実験の強行は、東アジア周辺地域、特に核を持たぬ日本や韓国に大きな衝撃を与えた。そればかりではない。朝鮮半島の非核化を目指して「6者会談」を進めてきた核大国のアメリカをはじめ、中国やロシアをも大いに困惑させている。国連安保理の制裁決議の実施にも各国の対応に濃淡の差があり、当面、どれだけの実効性があるか疑問視する向きも少なくない。
一方、この北朝鮮の核実験は、台湾海峡両岸の関係にも微妙な影響を与えているようだ。こうした中で、10月28日から同30日まで、台北で世界各地から華僑グループの代表たちが集まり、『第21回華僑「客家」世界大会』が開かれるのは注目される。この大会には、台湾、香港、中国大陸のほか、日本、東南アジア各国、そしてアメリカ、カナダ、ヨーロッパ諸国などから総勢2000人を超える有力者たちが参集するという。
中国の華僑社会には、なお地縁・血縁が根強く残っているが、客家(ハッカ=漢民族の一属)には、省境や国境を越えたつながりがあるという点に、大きな特徴とユニークさがある。客家の中からは数々の逸材が出
ている。その中には、生前、国民党や共産党を含め、広範な民衆から「国父」と仰がれた孫中山(孫文)先生、毛沢東亡き後の中国の実力者・鄧小平主任、台湾の李登輝元総統、シンガポールの創設者・リー・クワンユー元首相らもいる。
この大会の6つの分科会の中には、世界の焦点となった朝鮮半島を含む東アジア情勢をめぐる討議の場も設けられている。
筆者もとくに招かれて、この大会に出席するが、世界各地の華僑・華人の有識者の間から、「自他ともに生きる」ためのどんな英知が出てくるか、次の講演では、そのことも含めてお話しをしてみたいと思っている。(吉 田 實)
主催: 滔 天 会
世話人代表: 宮 崎 蕗 苳
〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-15-16 ☎:03-3971-0834