立命館孔子学院第5回敬学講座
エネルギー分野における日中協力の新たな可能性
―そのチャンスとリスク
参加ご案内
1.主旨
中国の経済は、1980年代から、世界のほとんどの予想を裏切って、20年余りをかけて、年平均9%を超える高成長を続けてきた。この急成長による中国のエネルギー消費量の急増も世界を驚かせている。例えば、ここ5年間のエネルギー消費量の増加は、1981~2000年の20年間の総量を超え、少なくとも国際機関や中国国内エネルギー研究機関の予測より10年も早まった。
さらに、中国は2000年のGDPを10年後に2倍、20年後に4倍に増やすという国家目標を発表した。この目標は、21世紀の最初の20年間における年平均経済成長率を7%という高水準に維持することを意味するが、この目標を達成するためには、経済活動を支えるエネルギーの安定供給が大前提となる。この膨大なエネルギー消費量をどこまで安定的に供給できるかの問題は、中国一国の問題のみならず、世界全体の経済発展とエネルギー安全保障にも大きなインパクトを与えるものである。
日中両国が、エネルギー・環境の分野で今後も協力を促進させていくためには、まずは、お互いにメリットがより大きな省エネやCDM事業でWin-Winの関係をしっかり構築していくことが重要であると考えられる。中国のエネルギー消費量を減らすことができれば、中国の利益のみならず、日本ひいては世界の利益になるものである。
本講座は、日中の専門家をお招きし、事例分析を通じてエネルギー分野における日中協力の新たな可能性―そのチャンスとリスクについて語る。
2.主催
立命館孔子学院東京学堂 エネルギー・資源学会
3.日時
2006年12月7日(木)午後1:30~5:00
4.場所
航空会館 5階(501・502)住所 東京都港区新橋1-18-1号 TEL:03-3501-1272
地図と交通は、http://www.kokukaikan.com/tizu.htmご参照ください。
5.プログラム
司 会:松橋隆治氏(東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻教授)
13:00-13:05 挨拶 周 瑋生氏(立命館大学政策科学部教授、立命館孔子学院学院長)
13:05-13:45 基調講演
茅 陽一氏(東京大学名誉教授、(財)地球環境産業技術研究機構研究所長、ESCO推進協議会会長)
テーマ:エネルギー環境技術の課題と日中協力
一般講演
13:45-14:10
中島 英史氏(新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)京都メカニズム事業推進部長)
テーマ:中国における日本のCDM事業に関する取り組み状況-日中間におけるCDM事業支援とクレジット取得事業の紹介-
14:10-14:35
劉 炳義氏(日本テピア株式会社代表取締役社長)
テーマ:エネルギー分野における日中の新たなビジネスモデル
14:35-14:50 休憩
14:50-15:15
井熊 均氏(株式会社日本総合研究所 創発戦略センター所長)
テーマ:中国のエネルギービジネス
15:15-15:40
沈 中元氏((財)エネルギー経済研究所主任研究員)
テーマ:中国におけるモータリゼーションの展望と省エネの可能性について
15:40-16:05
村越千春氏(株式会社住環境計画研究所研究室長)
テーマ:日中ESCOの課題と可能性
16:05-16:30
周 瑋生氏(立命館大学政策科学部教授、立命館孔子学院学院長)
テーマ:エネルギー問題における日中協力の戦略的課題と可能性
16:30-16:55 総合討論(質疑応答)
16:55-17:00 閉会の辞 松橋隆治氏(東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻教授)
お問い合わせ先
立命館孔子学院事務局 075-465-8426
E-Mail:confuciu@st.ritsumei.ac.jp, http://www.ritsumei.ac.jp/mng/cc/confucius/
エネルギー・資源学会事務局 06-6446-0537
E-Mail:webmaster@jser.gr.jp, http://www.jser.gr.jp/