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日本僑報電子週刊 第619号 2007年2月28日(水)発行
http://duan.jp 編集発行:段躍中(duan@duan.jp)
■段躍中日報 http://duan.exblog.jp/■
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読者の皆様、晩上好。
まず日本僑報社の新刊案内を申し上げます。2007年になって、初めての
新刊案内ですが、一気に数点を紹介させて頂きます。
一作目は午後に特集で紹介しました青木茂著『偽満州国に日本侵略の跡
を訪ねる』http://duan.jp/item/044.htmlです、この本は日本僑報社の
「8.15」シリーズの第12作目です。詳細http://book.duan.jp/815.htm
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二作目はこれから特集で紹介する佐藤公彦著『「氷点」事件と歴史教科
書論争―日本人学者が読み解く中国の歴史論争』です、この本について
もう少し詳しく紹介させて頂きます。
これまで、「氷点」シリーズは、当社から3冊刊行いたしております。新
たな視点からの1冊として、4冊目を日本人の学者として佐藤公彦教授が
ご執筆下さいました。
佐藤教授は、中国近現代史を貫く民族主義と近現代主義の思想潮流の中で
行われた「氷点」事件の論争を、歴史学的に分析することを通じて、今の
中国の言論・学術の自由、思想傾向の赤裸々な姿を浮かび上がらせました。
また、論争評価史的な光を当てることによって見えてくる現代中国の思想
文化状況から、「氷点」事件論争の歴史的な位置を明らかにされました。
「氷点」事件に関して、これまで単発に記述したものは少なからずあると
思います。しかし、同じ出版社から書籍を重ねて出版することによって、
論がより深まったものを、読者の皆様にお届けできると存じます。
その上、4冊目を出版することによって、ワンサイドから見た議論ではな
く、中国人側・日本人側、そして4者の異なる研究視点から多角的に、論
争を捉えることができると自負しております。
是非、ご一読賜りますよう、お願いいたします。
http://duan.jp/item/052.html
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三作目は日中交流研究所資料集第一巻『2006年の日中民間交流』です。
http://duan.jp/item/054.html
日中交流は現在、これまでになく活発に行われており、民間交流は日中
相互理解促進に大きな役割を果たしている。
日本僑報電子週刊では創刊以来、日中民間交流・在日華僑華人の動きを
中心に取り上げ、その最新動向を報道してきた。
2006年、日本僑報電子週刊は合計79号を発行し、日中民間交流の
各方面から情報を収集し、50万文字以上の情報を発信した。
この一冊は、その一年分の膨大な情報のインデックス約2000件と、
79本の編集発行者段躍中による「前書き」を収録したものである。こ
の一冊で、この一年の日中民間交流と在日華僑華人の動向が把握できる
と自負している。
これまでも例年、日本僑報電子週刊の目次・編集後記を収録した『~年
の在日中国人』というタイトルで冊子を刊行してきたが、日中国交正常
化35周年という節目の年を記念して装いを新たにし、今後は日中交流
研究所資料集のシリーズで、毎年『~年の日中民間交流』というタイト
ルでお送りしていく。この薄い一冊が、日中相互理解促進に少しでも役
立てば望外の喜びである。
2007年の日本僑報電子週刊にも日中交流と在日華僑華人の情報をど
しどし掲載していくつもりである。ぜひご期待いただきたい。
http://duan.jp/link/2007054.htm
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四作目は中日関係与領土主権(Unryu Suganuma著)です。この本は中国語
で書かれたものです。http://duan.jp/item/051.html
次は朝日新聞夕刊の記事を転載させて頂きます。第二回日本語作文コン
クール最優秀賞受賞者付暁せんさんが2月24日付の朝日新聞夕刊に登場
されました。記事は以下のとしおりです。
昨年末に授賞式が北京で開かれた第2回「中国人の日本語作文コンク
ール」(日中交流研究所主催)で、吉林大学4年の付暁せんさん(女)
が「壁を取り除きたい」という題名の作文で、応募された1616作の
中で最優秀賞を受賞した。
「そんなに日本に行きたいなら、さっさと行けよ」。長春市内でタク
シー運転手に投げつけられたこんな言葉で、作文は始まる。付さんが日
本語専攻だと知った運転手に「愛国心持ってないの」と問い詰められた。
落ち込んだ付さんが、日本人留学生との交流の中で、「中国人にありの
ままの日本を伝えたい」と再び日本語を学ぶ意味を見いだすまでを描く。
将来の夢は、マスメディアで「人に何かを伝える仕事」をすること。
受賞の副賞として今月末、一週間の日本旅行に行くはずだったが、卒業
論文や実習で忙しくてどうしても時間がとれず、辞退せざるを得なかっ
た。「とても残念だけど、今は我慢して夢に向かってがんばり、将来、
取材で日本に行って『ありのままの日本』を中国に伝えたい」。
(山根祐作)
作文コンクール受賞作品集の頁http://duan.jp/item/047.html
作文コンクール総合頁http://duan.jp/jp/index.htm
先週日曜日は祖国の旧正月一日でしたので、ブログの情報整理は休ませ
て頂きましたが、今号は二週間分のブログのリストをまとめて送り致し
ます。リストを整理した下さった北京外国語大学の芳芳同学に御礼を申
し上げます。今年もよろしくお願いいたします。
段躍中@2007.2.28夜8時50分
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