中日友好環境保全センターは、国家環境保護総局直属の総合研究・管理執行機関であり、国際環境技術協力と国際交流を行う窓口である。センターは日本国政府の無償資金協力105億円と中国政府6630万元を投入して建設された国家重点環境保全プロジェクトであり、1996年5月5日に開所した。センター本部の敷地面積は2.9haで、北四環路安慧橋の東1.9kmの所に位置し、首都国際空港から23kmの距離にある。敷地内には科学研究実験棟、国際会議ホール、専門家招待所、研修員宿舎、エネルギー棟等が建てられており、その建築面積は31000平方メートルである。また、センター公害防止技術部は、中国環境科学研究院に設けられており、その敷地面積は1.4haで、模擬実験棟や精密機器棟が建てられており、建築面積は3000平方メートルである。センターには一流の環境分析測定計器、環境情報収集処理用コンピューターシステム、大気・水質・廃棄物汚染防止模擬実験室装置など各種の研究用機材が3000台余り配備され、広報教育用としては視聴機材や研修施設を有している。
2002年より、日本国との間で、日本からの長期・短期専門家の派遣、センターからの訪日研修生の派遣、日本からの機材供与などによる技術協力が実施されており、様々な環境問題の解決のための協力が行われてきた。2006年4月からは、技術協力プロジェクトフェーズⅢの延長協力が2年間の予定で実施されている。さらに、中日協力を絶えず強化すると同時に、他の国や地域、国際組織とも幅広い連携を保ち、中国APEC環境保全センターを構成する主要な機関として多種多様な交流と協力を行っている。