
中国著名作家高纓氏の著書《
版納之恋》は、田中須磨子氏の翻訳により日本語版が刊行され、3月26日から発売される予定。
【内容紹介】
バンナとはシーサンバンナ(西双版納)のことです。西双版納は中国雲南省南部の辺境の地、タイ族自治区です。シーサン(西双)は十二の意味で、バンナ(版納)は地方の意味です。ここは熱帯の風景が美しく、豊かで潤いのある地です。タイ族の娘は美しく温和で情がこまやかです。歌や踊りがとても好きだと言われています。古くから内地の漢族の男性が、ここに来るとすぐにタイ族の娘と恋をし、故郷のことを忘れてしまいます。
本書は文化大革命が起こった時に、北京から来た知識青年劉暁海とタイ族の娘玉罕の感激にむせぶ恋物語ですがつらい悲劇でもあります・・・当然この小説は政治事件の記録ではありませんが、困難な中での人間性、人情に、真・善・美を収め、劉暁海、玉罕、祁冬艶の生き生きとした姿を描きました。彼らは信頼すべき中国青年であり、読者の心にとどまることの出来る人間です。
著者:高纓 詩人・作家。中国作家協会理事
監修者:王敏 法政大学国際日本学研究センター教授
訳者:田中須磨子:1933年生まれ。小学校3年から6年までの4年間を、中国天津ですごし、1945年、終戦で引き揚げる。文部省図書館職員養成所を卒業後10年間、司書として大学図書館に勤務。以後家庭に入る。日中国交回復以後中国語を勉強、中国の文化や歴史に興味を持つ。王敏氏の紹介で高纓氏の著作を知り、成都に旅行して高纓氏と会う。以後彼の小説『ゴビ砂漠』『貝』『薛瑪姑娘』『無言の愛』などを翻訳。
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