日本僑報社の最新刊である『
バンナの恋』(高纓著、田中須磨子訳。王敏監修)は、本日納品されました。
【内容紹介】
バンナとはシーサンバンナ(西双版納)のことです。西双版納は中国雲南省南部の辺境の地、タイ族自治区です。シーサン(西双)は十二の意味で、バンナ(版納)は地方の意味です。ここは熱帯の風景が美しく、豊かで潤いのある地です。タイ族の娘は美しく温和で情がこまやかです。歌や踊りがとても好きだと言われています。古くから内地の漢族の男性が、ここに来るとすぐにタイ族の娘と恋をし、故郷のことを忘れてしまいます。
本書は文化大革命が起こった時に、北京から来た知識青年劉暁海とタイ族の娘玉罕の感激にむせぶ恋物語ですがつらい悲劇でもあります・・・当然この小説は政治事件の記録ではありませんが、困難な中での人間性、人情に、真・善・美を収め、劉暁海、玉罕、祁冬艶の生き生きとした姿を描きました。彼らは信頼すべき中国青年であり、読者の心にとどまることの出来る人間です。