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日本僑報電子週刊 第641号 2007年5月9日(水)発行
http://duan.jp 編集発行:段躍中(duan@duan.jp)
■段躍中日報 http://duan.exblog.jp/■
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読者の皆様、下午好。
今日は、まずご報告させていただきたいと存じます。以前、メールマガジン第638号(2007年4月25日発行)http://blog.mag2.com/m/log/0000005117/108489727.htmlで、国際交流基金に対する申請却下に対しての疑問を述べました。
回答書が送られてきたので、ご報告したいと思います。尚、通知書の写真は、次の頁http://duan.exblog.jp/m2007-05-01#5364316に掲載いたしました。詳細はそちらをご覧いただきたいのですが、国際交流基金は回答書で(1)「外部有識者による審査委員会」のメンバーを明らかにしていただけず、また(2)作文コンクールの意図もご理解いただけませんでした。この2つに関しては、どうしても疑問が残ります。
(1)ですが、透明性の高い審査をお願い申し上げます。「客観的かつ公正」な審査であるのであれば、何故「外部の学識経験者で構成される審査委員会」委員のご氏名やそれぞれのご専門を公表なさらないのでしょうか。
(2)ですが、コンクールの受賞作文をまとめた作品集は、関係者の記念文集であり、広報誌であるとの指摘を受けました。以下に、回答書を引用してあります。
・『関係者間の「記念文集」の色彩が濃い』
・「作文コンクールの広報誌としての役割が強く感じられ、本プログラムで募集する『主として海外での利用を目的とした日本語副教材・情報交流誌等の発行』という観点からは、発行効果が具体的に考えられていない』」
受賞作文集は、決して記念文集や同人誌ではありません。第一回コンクールでは85大学・1890人からの応募http://duan.jp/03/c-total.htm、第二回コンクールでは109大学・1616人から応募がありました。応募を検討下さった方の数は、応募者総数を上回ると思います。それだけの方の思いをまとめた作品集です。加えて費用の関係で配布数は限られていますが、できる限り多くの大学や教育機関に無償で配布しております。そしてこれこそが基金から援助をいただいたときに行いたかったことです。
また、作品集は中国の50以上の大学で、副教材として用いられています。日本語を学び、ある意味で日中における問題の最前線に立つ学習者の生の声で、学習ができるということから採用されたものです。
今年度の第三回のコンクールでは、「日本留学経験のない全ての中国人(学生の部と社会人の部)」と募集資格を拡大しました。コンクールの紹介も、人民日報をはじめ、数100カ所にわたって、コンクール頁にリンクしていただいています。広報の段階から、日中友好を促進するための効果も少しは認められるのではないでしょうか。
私の申請における日本語が、まずかったのかもしれません。受賞作品集における意図しない不備もあったことだろうと思います。ですが、受賞作品集をお読みいただき、趣旨をご理解いただければ、少なくとも「記念文集」「広報誌」では全くないことは伝わったのではないかと考えております。まさか、作文集において民間交流・相互理解を促進するため、コンクールへの更なる応募を呼びかけたこと(次回コンクールの案内)が、「広報誌」という発想になられたのでしょうか。
以上の点を、とても残念に思いました。繰り返しになりますが、友好の芽をつぶさないで下さい。私どもを含め、国際交流の一助となることを願って日々頑張る小さな組織の活動を誤解なくしっかりとご覧になって下さい。基金の活動は、大きな役割を持っていると思います。残念ながら、国際交流基金「海外日本語教育支援NGO助成事業」は今年度で終わりと伺いましたが、その役割を透明度を高めて、果たされることを願います。
この項の最後となってしまいましたが、読者の方にお願いです。もし、日中交流研究所が応募できる基金がありましたら、お教えいただけないでしょうか。「継続は力なり」と申します。第三回でコンクールが終わることなく、青息吐息ながら続けていきたいと存じますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
■■次は、「日中交流ミニコミ研究会」(仮称)について、ご意見をいただきたく存じます。政冷経熱といわれた昨今、日中友好を支えてきたのは、民間における交流であると思います。ですが、ミニコミ誌を調べていくと、現状ではミニコミ誌同士の交流はあまりなく、またまとまった研究も多くない(『在日中国人媒体総覧』http://duan.jp/item/15.htmlも、刊行してから7年経ちました)のではないかと思いました。
このままでは、日中交流に重要な役割を果たしてきた貴重なミニコミ誌が、散逸していくだけのように思います。
そこで、「日中交流ミニコミ研究会」(仮称)を立ち上げたいと思います。
研究目的:日中におけるミニコミ誌における現状、果たす役割、その変化の分析
対象:日中交流のために情報を発信している団体及び新聞・雑誌(メールマガジンを含む)。
※大手メディアでは取り上げられにくい情報を、草の根的な活動を通していることから敢えて「ミニ」コミ誌と総称
内容:◇日中交流のためのミニコミ誌情報をまとめる。
◇ミニコミ誌同士の交流
◇散逸しがちなミニコミ誌の保存・管理
目標:◇日中国交正常化35周年である2007年中に、日中交流に関したミニコミをまとめた一覧書の出版
◇同時にミニコミ誌同士で横の連携を持ち、今後の日中友好を促進する活動を行う
ミニコミ誌の編集者様、情報をお持ちの方、また一緒に研究下さる方、是非、uan@duan.jpまでご一報下さい。アドバイスやアイデアもお教えいただけますとうれしくぞんじます。ご指導ご鞭撻お待ちいたしております。
☆今、ホットニュースが届きました。本日付の毎日新聞夕刊「ひ・と・も・よ・う」に作文コンクールのことを取り上げていただきました。捨てる神あれば拾う神あり、ではありませんが、「中国と日本の懸け橋に」という記事のタイトルに、コンクールを行う意義を汲んでいただいたことを感じました。
詳細
☆半額キャンペーンは日本国内在住の読者に限らせて頂きます。
段躍中@2007.5.9 午後4時48分(民間交流の礎の小さな石になるべく)