『WEN JIABAO 投手 背番号 35』http://duan.jp/item/058.html、読者からの感想が届きました。
早速のご感想、ありがとうございます。
段さん
面白かった点は、次の点です。
・「人間」温家宝総理
グラウンドを突然走ったり、ボールを少しでも多く投げたかったりする
温総理のふるまいは、文中で「野球少年」と書かれていましたが、
「野球少年」というよりは、言葉は悪いですが「悪ガキ」です。
ですが、その「悪ガキ」ぶりは、日本の元「野球少年」たちに
好感を与えるのではないでしょうか。
特に、福田総理のような年齢の元「野球少年」は、
日が暮れてもボールが見えなくなるまで野球に没頭し、
帰りが遅いとお母さんに叱られる
同じ様な「悪ガキ」だったと思うからです。
・迎える人々の滑稽なまでの真剣さ
直前のテレビの画面でも確認したのに、
左利きだとわかったシーン。
何度読んでもおかしさがこみあげます。
真剣だからこそ、大学野球で優勝したときに
読者としても「よかったね」と思わせます。
・冷静な学生たち
温総理を真剣に迎えますが、
監督のどたばたぶりと較べると、学生たちは
冷静で穏やかです。
もしかすると、日中交流はあって当たり前という
新しい世代なのかもしれません。
・各々のプロフェッショナル
監督、ユニフォームを作った人々等、
ニュースでは分からなかった舞台裏で、
多くの人々が自分のプロとしての技量を活かして
いるところは、一読に値します。
やや、温総理が公務をこなす最初の部分が箇条書き風で、
文章が切れているのが目立つのが残念ですが
(メインの部分に較べると、生き生きとした部分が少ないです。)
面白い本だと思います。