6月18日付の朝日新聞夕刊一面に、小生の記事が掲載されました。ありがとうございます。下記をご一読下さい。
ニッポン人脈記)日中、子々孫々:13 「反日」の嵐、ネットの攻防
*
青樹の友人でもある東京在住の中国人ジャーナリスト、
段躍中(トワンユエチョン)(50)も、日中の感情のぶつかり合いを憂える。
中国の主要紙、中国青年報の元記者。89年の天安門事件では流血の弾圧の直前まで、重要ニュースの編集をしていた。だが報道統制で、民主化を求める学生たちの状況や主張を伝えることは許されなかった。
留学した妻を追って91年に来日し、出版社「日本僑報社」をつくる。日中の橋渡しをしようと多くの本を出したが、真骨頂は中国の報道弾圧「氷点事件」を追ったシリーズだ。
06年、「中国の歴史教科書は正しいことを教えていない」と批判する論文が中国青年報に載り、担当の編集者が更迭された。その編集者は、段が信頼する元同僚だった。だが、段の胸の中はそれだけではなかった。
日本にも「反中」の視線がある。「中国にも反骨精神のあるジャーナリストが何人もいる。それを日本の人々に知ってもらえば中国に対する見方も違ってくると思う」(五十川倫義)

【写真説明】
北京のラジオ局で番組をもつ青樹明子さん(左)と趙海東さん=佐渡多真子氏撮影
段躍中さん