日本僑報電子週刊 第781号 2008年9月3日(水)発行
http://duan.jp 編集発行:段躍中(duan@duan.jp)
▲日中交流研究所 http://jc.duan.jp/▲
■段躍中日報 http://duan.exblog.jp/■
◆「ミニ僑報」http://mini.mag2.com/pc/m/M0068337.html◆
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福田総理の辞任は、日本中を驚かせました。中国でも反響は大きく、
辞任会見のテレビ中継を撮影した写真は、中国新聞社のトップページ
http://duan.exblog.jp/8543082/をはじめ、多くのニュースサイト
http://duan.exblog.jp/8544692/に掲載され、辞任記者会見一時間経た
ずに、北京青年報国際部記者から国際電話があり、コメントを求められ
ました。それだけ、福田総理が日中関係改善に果たした役割は、大きか
ったのだと思います。
百度で「
段躍中 福田康夫」で検索すると、3日午前11時現在、写真掲
載とコメントのあるページは466篇です。
※※※
コメントでは、次のように述べました。
■北京青年報(9月1日付):福田総理と日中関係http://duan.exblog.jp/8544662/(その1)
「誰が次の自民党総裁として政局の表舞台に上がろうとも、日中関係の
友好的な流れをかえることはないでしょう。しかし、次期首相が誰でも、
福田総理のように日中関係の改善をやり遂げることはないでしょう。福
田総理の辞職は、日中関係のとても大きな損失です。」
■北京青年報(9月1日付):福田総理辞任の徴候http://duan.exblog.jp/8544662/(その2)
「福田総理の辞職は、以前から徴候があったと思っている人もいる。
段躍中・日本僑報社編集長は、北京オリンピック開幕式の席で、日本の代
表団が入場する時、福田首相が他国の国家元首のように、起立して迎えな
かったことを指摘した。鋭い日本メディアの中には、この点を捉えて報道
したメディアもあった。このとき福田総理はすでに辞意を秘めていたと思
われる。
オリンピックが終わった後に、福田総理の辞職もたびたび世間の話題と
なり、驚いたことにすぐに現実のものとなった。」
■上海解放日報(9月3日付):次の自民党総裁http://duan.exblog.jp/8549817/
「かつて小泉内閣の“花”、小池百合子氏は日本でとても高い人気があり、
自民党の中堅並びに青年党員の中でも、小池氏を望む声は非常に大きい。段
躍中・日本僑報社編集長は、小池氏を総裁候補者として擁立することは、目
を引きつけ、効果的だと指摘した。」
福田総理が日中関係を改善したことは、大きく評価されるべきことだと思
います。中国の報道でも、残念に思う論調が多勢を占めました。
特に、在日中国人を民間大使として活用するという考えは、歴代の総理の
中で、もっとも顕著ではないかと思います。
福田総理の施策に関しては、メディアも含め、多くの批判が集中していま
す。確かに批判される面はあると思いますが、それは、福田総理だけの問題
だろうか、と報道を見るたびに感じます。
特に、驚きと批判が集中した辞任会見ですが、「問題が山積した中、引き
継いだ」という主旨の発言があったと思います。メディアも国民にも全て責
任があり、多くの問題を一つずつ一人ずつが考えなくてはいけない時期に来
ているのではないでしょうか。
次の自民党総裁にどなたが選出されるかは、今の時点では白紙です。どな
たでも、日中関係の改悪ではなく、安倍・福田路線を引き継ぎ、中国との交流
を深めていくことを願っています。
※※※
9月1日に、佐藤公彦著『上海版歴史教科書の「扼殺」―中国のイデオロ
ギー的言論統制・抑圧』http://duan.jp/item/075.htmlを出版しました。啓
蒙的な歴史教科書は、中国で何故、出版禁止となったのか。世界に先駆け、
スクープ的な書籍として発売します。北京オリンピックがおわり、改めて中
国の問題点について検証するために、日本僑報社が、「氷点」シリーズに続
き、中国の言論の自由を取り上げた一冊となります。特集号を配信いたしま
したので、是非、ご覧下さい。http://duan.jp/item/075.html
本日に配信した『上海版歴史教科書の「扼殺」』刊行特集
http://archive.mag2.com/0000005117/20080903001000000.html
段躍中@2008.9.3午前11時20分
※9月1日から、「日本人の中国語作文コンクール」http://duan.jp/cn/
の受付をはじめました。〆切まであと1カ月近くありますので、ふるって、
ご応募下さい。お待ちいたしております。
◇募集要項http://duan.jp/cn/2008.htm
※先週号の外国人拒否に関する反響は次回に掲載させていただきます。
多くのメールありがとうございます。