いまにも振り出しそうな曇天のなか、艶やかなサッチーが西池袋公園に現れると、天も味方したのか一粒の雨も漏れず、幾分おとなしめなサッチー節が始まり、サッチーを囲んでなごやかに記念撮影。また早稲田大学・木下俊彦先生の鑑真鑑真和上記念「逆渡航・日中青年交流計画」談、産業能率大学・周偉嘉先生の挨拶、フリーライター・芦澤礼子さんの「四川大地震現地取材」の発表、小尾羊ジャパン株式会社社長・王明琳先生、在日ドイツ人留学生(立教大)ホッペ ・アニャさんの挨拶とつづき、星期日漢語語角60回目の記念講演も盛況のうちに終了しました。最初は30人ぐらいだった人だかりも次第に増え、最後は60人ほどに。初参加の方、久しぶりの方も数多く有意義な会合となりました。
サッチーが中国のみなさんに日本の社会問題を語る

中国といえば、江沢民さんに書を一筆いただきました。もし、夫が死んだとしても、これを売ったら食べていけるものと思って宝物にしてる(笑)。
いまの世の中、殺伐としてる。江沢民さんの件は冗談ですけれど、夫である野村監督がファンに頼まれてサインすると、その色紙がインターネットで4万円で売られてるんですよ。ほんとうにおかしいのは、子殺し、親殺しが横行していること。子どもにとって本来、父母がたいせつなのがあたりまえ。父母にとっては、子どもが一番たいせつ。北京オリンピックを観戦して、ある選手が「この感動を妻と子どもに伝えたい」といった。もう、がっかりしました。親はどこへいったのかと。親にまず伝えるべきでしょう。その点、中国はまだ親孝行なひとが多いと聞くけれど、もう日本はおかしい。夫と息子の克則が川でおぼれてたら、迷うことなく克則を助けます。女にとっていちばん先にくるものは子ども。子どもにとっては親。
わたしは青少年の育成に尽力しています。その活動を通して見えてくるものは、原点は親の教育にあるということ。子どもが3歳になるまでにモノの善悪を教えるべきですよ。それは個々の家庭で行われるはずなんだけど、みな、極端に自分さえ良ければよいと、エゴイストになっている。「親に孝、国に忠」といいますが、まず家庭をしっかり作らないと、良い国は形成されません。国家の問題も語れません。日本の企業もエゴイスト。お金儲けばかりしてないで、日中で協力して地球環境をきれいにしていってほしいですね。
もし、夫が引退したら、日中友好のためにも中国で野球リーグを育成する手伝いもいいかなと思ってます。夫は「北京オリンピックの野球場をとりこわさないで」と、中国サイドに要請しました。ですから、みなさんも来季は楽天の応援をよろしくお願いします(笑)。

わたしの元気の秘訣は「Going my way」。ただし、他人に迷惑をかけてはいません(文・渡辺千亜紀/写真・段躍中)