≪ミニ僑報≫日中交流・在日中国人情報090610
第103号
登録先http://mini.mag2.com/pc/m/M0068337.html
■編者・前書き
下午好。
このたび、連合通信・文化生活特集7月号(下記)に取り上げていただきました。私は、ただの一人の民間人です。ですが、いつも微力でも日中の相互理解の一助になれば、と心から願っております。お読みいただけましたら幸いです。
段躍中@2009.6.10
■日中友好の架け橋に
一九九一年に留学生として来日し、以来十八年間に渡り、日本で暮らしてきました。その間に強く感じたのは日中両国民の間にある相互理解の欠如と不信です。
例えば日本で中国人の大半は真面目な生活を送っているのに犯罪や不法入国などのイメージが強くなってしまっています。交流が少なく、正確な情報が伝わらないために偏見が生じていました。なんとかして、そのような状況を改善したいという思いにかられたのです。母国における新聞記者の経験を生かし、出版活動を通じて、日中友好の架け橋になれればという願いから東京で出版社を興しました。
現在までに発行した約二百点の出版物の中には色々なものがあります。その中でも好評なのが中国語・日本語作文コンクールの作品をまとめた本です。このコンクールは私が始めて、今年で五回目になります。中国人は日本語、日本人は中国語で書いてもらうもので、多くの学生や社会人の方から応募を頂きました。庶民の眼差しを通した作品はお互いに対する誤解を解いてくれていると思います。
出版の傍ら、二年前より毎週日曜日に池袋の公園で「星期日漢語角」という中国語のサークルを行ってきました。中国人と日本人が語学でのコミュニケーションを通して、文化についても学びあうことが目的です。今年の八月二日で百回目の節目を迎えます。延べで約三千人の方が参加してくれました。ふらっと立ち寄れるのが魅力で参加する方の年齢や職業も様々です。
この活動を通して実感したのは、顔の見える交流でこそ真の友好が生まれるということです。面と向かい本音で語りあえることが大事なのではないでしょうか。私たちの仲間が全国で同様のサークルを立ち上げつつあります。草の根の交流が広まり、日中の相互理解が深まることを願ってやみません。
次の配信は、6月17日となります。お楽しみに。
段躍中(日本僑報社編集長・日中交流研究所所長)
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