22日の各朝刊は、大量の頁を使って、李外交部長の講演原稿や新華社などの評論、公安部など関連部署の談話を掲載し、青年達のデモを封じ込めに乗り出した。写真は若者に最も人気のある北京青年報の一面から三面の紙面。


21日夜北京到着後に確認した情報によると、第三任中国駐日大使宋之光氏は、21日北京で逝去された。この場を借りて氏のご冥福を心からお祈り申し上げます。
◆関連資料 歴任駐日中国大使
陳 礎・第一任駐日大使
符 浩・第二任駐日大使
宋之光・第三任駐日大使
章 曙・第四任駐日大使
楊振亞・第五任駐日大使
徐敦信・第六任駐日大使
陳 健・第七任駐日大使
武大偉・第八任駐日大使
王 毅・第九任駐日大使(在任)
北京時間の21日午後9時、北京首都国際空港に到着した。写真は22日午前7時ホテルの窓から撮影した一枚。
反日デモに思う
日中交流会PROJECT 21ST 代表 村山雅一
隣国中国での反日デモに、多くの日本人は戸惑いや不快感を隠せないでいる。言うまでもなく、一部中国民衆の暴力行為を伴ったやり方は許されることではない。しかし、その原因を中国の内政・教育事情にのみ求め、批判するだけのやり方は、新たな中国への「先入観」を育て、両国の距離を遠ざけることになりはしないだろうか。
確かに、日中双方で懸案となっている諸問題については解決に時間がかかることだろう。しかし、今強調されるべきは、互いの長所や利点に学び、交流しようとする姿勢である。冷え切った政治が日中関係の全てではない。
幸い、両国とも多くの留学生が互いの国に学び、経済交流も盛んである。そこから吸い上げられるプラスの側面こそ、両国国民に早急に伝えるべきことであり、わだかまりを解く一つの鍵ではないだろうか。お互いの実像を見ないうちに批判しあっても、そこからの実りは薄いものである。